チーズ中毒?!

チーズ中毒?!

チーズ、お好きですか? 糖質控えめでタンパク質も脂質もしっかり入っている食品ですね。そんなチーズに中毒性がある?!というお話です。

中毒性の高い食品

アメリカ・ミシガンからの論文(*)から取り上げます。

「どの食べものが中毒性が高い?」と名付けられた論文では特殊なスコア付けをしてそのランキングを載せていました。

TOP10を見てみましょう。

1位:ピザ
2位:チョコレート
3位:ポテトチップス
4位:クッキー
5位:アイスクリーム
6位:フライドポテト
7位:チーズバーガー
8位:炭酸飲料(ダイエット向けではないもの)
9位:ケーキ
10位:チーズ

みなさんの好きな食べものは入っていましたか?

10位以下にはフライドチキン、ポップコーン、ベーコンなどもありました。

*Which Foods May Be Addictive? The Roles of Processing, Fat Content, and Glycemic Load. Erica M. Schulte, Nicole M. Avena, Ashley N. Gearhardt PLoS One. 2015; 10(2)

なぜ中毒性が高いのか?

論文では簡単に言うと「高糖質・高脂質の併存」がカギだとされました。

たしかにTOP10を見てみるとそういう食品が多いのは間違いありません。

糖質は中毒性を持っていますが、それに脂質の旨味が加わって…ということでしょうか。

チーズ製品は?

TOP10をあらためて見てみると、

1位:ピザ
7位:チーズバーガー
10位:チーズ

チーズ製品が3品もランクインしています。

ピザ、チーズバーガーは糖質もかなり多いのでさもありなん、というところですが、

チーズそのものには糖質はほとんど入っていないときました。

これはいったいどう考えれば良いのでしょうか。

チーズのタンパク質

チーズにはタンパク質が豊富に含まれていますが、もう少し詳しく書くと「カゼインタンパク」となります。

乳製品に含まれるタンパク質の中でチーズを固めてくれるものでもあります。

カゼインタンパクは取りすぎると腸粘膜にダメージを与える可能性があるとされています。

それが病気や不調となって現れた状態が「リーキーガット(腸もれ)」と言われます。

何事もほどほどが良いのかもしれませんね。

チーズ中毒

英語で「チーズ中毒」を検索してみるといろいろな画像が出てきます。

(同様に「牛乳中毒」もいろいろ出てきます)

日本ではあまり取り上げられませんが、英語圏では少なからず注目されていることが分かります。

カゼインタンパクが中途半端に分解されて吸収されたものが「カソモルフィン・ペプチド」です。

これは脳においては麻薬などが作用する受容体にくっつくことが知られており、

チーズを食べたときの快楽につながる、というメカニズムがあります。

牛乳にもカゼインがたくさん含まれているので、

牛乳をたくさん飲んだときにもこれが起きる可能性があります。

まったくの余談

こぶさん、中学生のときには牛乳を1日1リットル以上飲んでいました。

腸粘膜がダメージを受けたかもしれませんが、何とか大人になれました。

どれくらい飲めばリーキーガットを起こす、というのは個人差も大きく、

一概には言いにくいと思います。

牛乳やチーズは欠点だけの食材、というわけではないと思いますので、

(アレルギーや特殊な状態を除いては)一切を避け続ける必要はないかなと個人的には思っています。

あと「牛の乳を人間が飲む必要なし」のような意見をたまに見かけますが、

こぶさんとしてはそこまでは思いません。

これは個人的な意見とさせてください。