ビタミンD濃度を測定してみよう

ビタミンD濃度を測定してみよう

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とビタミンDに関する報告が今年に入ってから続いています。サプリメントとして摂られている方もおられると思います。今回はビタミンD血中濃度のお話です。

今年に入って急速に増えた論文

ビタミンDとCOVID-19に関する論文は今年に入って急速に増えています。

世界中の注目が集まるまさにトピックと言えるものになっています。

その中のひとつを見てみましょう。アメリカの医師会雑誌JAMAに掲載されたデータからです。

David O. Meltzer et al. Association of Vitamin D Status and Other Clinical Characteristics With COVID-19 Test Results. JAMA Network Open. 2020;3(9):e2019722. doi:10.1001/jamanetworkopen.2020.19722

血中ビタミンD濃度が高いほど新型コロナウイルスPCR陽性患者が少ないことが分かります。

このようなデータがあちこちで発表されており

「ビタミンD血中濃度が高いとCOVID-19は重症化しにくい」

「ビタミンD血中濃度が高い方がCOVID-19による死亡率が低い」

ということに関してはほぼ間違いなさそうです。

ビタミンDサプリメントを飲むということ

このような論文やデータを見ると「ビタミンDサプリメントを飲んでおこう」となるのもうなずけます。

事実、イギリス政府はビタミンDを国民に配布することを決定したというニュースもありました。

ただし、血中ビタミンD濃度はサプリメントを飲んだとしても確実に上がりはすれども、

どのレベルにあるかは分からないわけです。

こぶさんの血中ビタミンD濃度データは38.0ng/mlで、

目標値とされる40ng/mlに届いていませんでした。

こぶさんは1年以上毎日10000IUのビタミンDサプリメントを摂っていました。

しかし、目標値に届かなかったのです。

(ちなみにサプリメントを飲んでいないうちの子どもは完全に欠乏でした…)

ビタミンDの吸収や消費については個人的にもいろいろ考えて調整しているところです。

「ビタミンDサプリメントを飲む」≠「ビタミンD血中濃度がしっかり上がる」

ということには注意が必要かもしれませんね。

血中ビタミンD濃度を測定してみる

血中ビタミンD濃度…正確には25(OH)ビタミンD…は血液検査で分かります。

骨粗鬆症の治療目的以外では健康保険の適用にはなりません。

つまり自費での検査にはなります。

ただ、思ったほど高価な検査ではありません。

気になる方は一度測定してみてはいかがでしょうか。

判定について

こぶさんの友人でもある伊藤内科医院ブログによれば、

「測定するまでもなく、全員ビタミンD欠乏です!」

とのことです。

<判定>
理想値:40ng/ml以上
正常値:30ng/ml以上
ビタミンD不足:20-30ng/ml
ビタミンD欠乏:20ng/ml未満

みなさんの25(OH)ビタミンD血中濃度は、果たしてどうでしょう?

参考

【iHerb】NOW社 ビタミンD3 5000IU 240C