豆腐はほぼほぼ…
日本人にはなじみの深い「豆腐」。柔らかくて、瑞々しくて、クセがないのに味わい深い。そんな豆腐が好きな方も多いのではないでしょうか。
豆腐の正体?
豆腐の組成
一食分を半丁程度(150gくらい)とすると、エネルギーは80-90kcal。3大栄養素は下記の量含まれます。
脂質 4.5g
炭水化物 3.0g
ん?ちょっと待ってください。全部足しても全然150gにはほど遠いじゃないですか!
そうです。
のこりのほとんど(90%以上)は…
「水分」
なのです。
なるほどあのプルプルした食感は水分のためなのですね。
豆腐の構造
豆腐を電子顕微鏡で見てみると「スカスカ」なのだそうです(写真はスポンジなのですが…)。
そのスカスカの部分に水分を蓄えているのです。
そして骨組みのところがさしづめタンパク質、というところです。
豆腐の栄養
植物性タンパク質
大豆のタンパク質は植物性のタンパク質です。
半丁食べてもタンパク質量は10gなので、
「豆腐たくさん食べています」
の場合でも、摂れているタンパク質量については留意が必要です。
ただ、豆腐のタンパク質はかなり吸収率が高いことが知られています。
豆腐だけにこだわることはありませんが、上手に利用するといいですね。
豆腐の凝固剤…にがり…だけじゃない?!
豆腐を固めるのに「凝固剤」を使います。
この凝固剤として昔は「にがり」が使われていましたが、現在ではそれ以外のものが使われていることもあるようです。
塩化マグネシウム
グルコノデルタラクトン
塩化カルシウム
硫酸マグネシウム
粗製海水塩化マグネシウム(塩化マグネシウム含有物)…天然にがり
スーパーで見かける格安の豆腐は、グルコノデルタラクトンという安価な凝固剤が使われていることが多く、
また、少量の大豆でもちゃんと固めてくれるため、使用されている大豆が少ない可能性があります。
お買い物の際に参考にしてみてくださいね。
マグネシウム
塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、天然にがりで凝固された豆腐にはマグネシウムがかなり含まれます。
40-100mgまでいろいろの情報がありますので、大雑把に捉えておけば良いと思います。
注意するのは凝固剤の種類ですのでそこだけはお忘れなく。
イソフラボン
大豆の栄養成分で有名なもののひとつに「イソフラボン」があります。
イソフラボンは化学式が女性ホルモン「エストロゲン」と似ています。
閉経期となりエストロゲンが低下してくると、イソフラボンはエストロゲンに似た作用をします。
いわゆる更年期のホルモンバランスのお助け役のようなものですね。
そのほかの栄養
レシチン…脂質代謝円滑化
コリン…記憶力に関連
カルシウム…筋収縮・骨代謝
豆腐豆知識
「豆腐のパッケージに入っている水には栄養はあるの?」
「なぜ腐っていないのに豆”腐”と書くの?」
など面白い豆知識が日本豆腐協会のホームページでご覧いただけますので、
興味のある方はぜひどうぞ。
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